MNO・MVNO 概要
MNOとは、移動体通信事業者(Mobile Network Operator)のことで、自社で通信インフラを所有・運用している携帯電話会社のことです。
日本の代表的なMNOは、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンク・楽天モバイルの4キャリアとなっています。
MVNOとは、仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)のことで、自社で通信インフラを持たず、MNO(大手キャリア)から回線を借りて通信サービスを提供する事業者のことです。
日本の代表的なMVNOは、IIJmio・mineo・日本通信・イオンモバイルなど多くの会社が乱立しています。
| サービス比較 | MNO | MVNO |
|---|---|---|
| 通信インフラ | 自社で保有 | MNOから借りる |
| 電波免許 | あり | なし |
| 通信品質 | 高い | 混雑時に低下することも |
| 料金 | 高め | 安価 |
MNOの特徴
MNOは、自社で通信インフラを所有・運用しているので、MVNOよりも通信品質が良く、高速通信や通信が混む時間帯などにもMVNOよりつながりやすくなっています。
そのため、MVNOよりも月額料金は割だなとなっています。
- 自社で通信インフラ(基地局・回線)を保有・運用
- 総務省から電波の免許を受けている
- 通信網の構築・維持・管理を自社で行う
- 通信品質が高く、全国的に安定したサービスを提供
- 実店舗でのサポートやキャリアメールなどの付加サービスが充実
- 月額料金はやや高め
| MNOの特徴 | 内容 |
|---|---|
| 通信インフラ | 自社で基地局・回線などの設備を保有・運用 |
| 電波免許 | 総務省から直接、周波数帯の使用許可を受けている |
| 通信品質 | 高速かつ安定した通信が可能。全国的なエリアカバー |
| サポート体制 | 実店舗での対面サポートが充実。初心者にも安心 |
| キャリアメール | @docomo.ne.jp などのメールアドレスが利用可能 |
| 料金 | MVNOより高めだが、サービスの充実度が高い |
| 契約方法 | 店舗・オンライン両方に対応。機種変更や相談もスムーズ |
| 代表的な企業 | NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイル |
MNOのサブブランド
サブブランドとは、MNO(大手キャリア)が提供する低価格帯の通信サービスブランドのことです。
MVNO(格安SIM)とは異なり、通信設備は親会社(MNO)と共通で、通信品質が高いのが特徴です。
| サブブランド名 | 親会社(MNO) | 特徴 |
|---|---|---|
| Y!mobile | ソフトバンク | 実店舗あり・通信品質が高く、MVNOよりサポートが充実 |
| UQモバイル | KDDI(au) | auと同じ回線を使用・高速通信・店舗サポートあり |
- 通信品質が高い(親会社と同じ回線を使用)
- 料金はMVNO並みに安いが、サポートはMNO並みに充実
- 実店舗での契約・相談が可能
- キャリアメールが使える場合もある
- 家族割やセット割などの特典がある
| サブブランドの特徴 | サブブランド | MVNO |
|---|---|---|
| 通信品質 | 高い(MNOと同等) | 混雑時に低下しやすい |
| サポート体制 | 実店舗あり | オンライン中心 |
| キャリアメール | 利用可能な場合あり | 利用不可 |
| 料金 | MVNOよりやや高め | 最安値水準 |
MVNOの特徴
MVNOは、自社で通信インフラを持たず、MNO(大手キャリア)から回線を借りて通信サービスを提供しているため、通信設備の設置・管理・維持などのコストがないので、MNOよりも月額料金を安くして提供することができます。
自社で設備を持たずMNOから回線を借りているため、MNOよりも通信速度が遅くなりがちで、混雑する時間帯などは特に不安定になりがちです。
- 通信設備を持たない
基地局や回線などのインフラはMNOから借りている。 - 電波の免許は持たない
MNOが保有する電波を間接的に利用。 - 通信サービスを独自プランで提供
音声通話、データ通信、SMSなどを低価格で提供。
| MVNOの特徴 | 内容 |
|---|---|
| 通信品質 | 混雑時に速度が低下することがある |
| 月額料金 | MNOより安価(格安SIM) |
| サポート体制 | オンライン中心、店舗は少なめ |
| キャリアメール | 利用不可 |
| 契約方法 | 主にオンライン、手続きが簡単 |
まとめ
MNOは、スマホ初心者や安定した通信を求める人にはMNOのほうが安心・安定・サポートも充実しているので安心です。
- 通信の安定性を重視する人
- スマホ初心者や高齢者
- 実店舗で相談したい人
- キャリアメールを使いたい人
- 通信量が多く、速度や品質にこだわる人
MVNOは「安くスマホを使いたい人」にとって非常に魅力的な選択肢ですが、通信速度やサポート体制に妥協が必要な場合もあるので、用途に合わせて選ぶのがポイントです。
- 通信の安定性を重視する人
- スマホ初心者や高齢者
- 実店舗で相談したい人
- キャリアメールを使いたい人
また、Y!mobileとUQモバイルなどのサブブランドは「通信品質も欲しいけど、料金は抑えたい」という人にぴったりです。

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